本日初登庁

投稿者: | 2009年5月13日

本日午前9時半、私の住む通4丁目の自治会館から地元の皆様に盛大に見送られて徒歩で市役所へ向かいました。そして午前10時、後援会の皆様、そして市職員の皆様、そして議会の関係者の方々に迎えられながら初登庁しました。
今日から市長としての職務が始まります。
まず最初の仕事は、遺憾ながら西田副市長を解職することとなりました。
当初より、私としては政権交代がなされたわけですから、副市長も含めて新しい陣容でスタートしたいと考えていました。
そこで、非公式ながら前市長に対して、私が副市長を解職しなくても済むように12日付けの市長と同時辞職を打診した経緯がありました。
しなしながら、前市長にも副市長にもその意思はなかったようで、今日のような異例の解職手続きとなったわけです。
副市長としては、関係各位へのあいさつの時間がほしいということでしたので、本日付けではなく15日付けとさせていただきました。
改めて、これまで長きにわたって市政発展のために尽力をされてきた西田副市長に感謝を申し上げますとともに今後の活躍を祈念いたします。
次は10時半の就任式です。
市の幹部職員を前に、私は以下のような訓示をしました。
(両毛新聞より引用)
ご存じのとおり、人口の急激な減少など足利市を取り巻く情勢は年々厳しくなっています。
その一方で、佐野市や太田市の勢いが目を引くようになり、足利市民のマインドが内向き・下向き・後ろ向きになってきているように見受けられます。そうした市内に蔓延する閉塞感を改革によって打開していくことが私に与えられた使命であると思います。
私は「改革の本丸は行政改革です」と申し上げてきました。
それを進めるにあたり、まずは政治家が身を削るべきという観点から市長の給料30%カットを速やかに実行していきます。
そして行政改革の手始めとして、市職員の意識改革に取り組みたいと思います。
それはひとことでいえば「市民への感謝」ということです。
申し上げるまでもなく、政治や行政が機能しているのは、そのための原資である税金が市民のたゆまない努力によって納められているからにほかなりません。
つまり、政(まつりごと)を司る者は、常に市民に感謝する気持ちを忘れてはならないということです。
もちろんこれまでもそういう意識はあったと思いますが、今回私が就任させて頂くにあたり、是非その点を職員の方には再認識していただきたいと思っています。
次に足利市の経営方針を4つお示しいたします。
ひとつは、「選択の自由が幅広く保障されている社会」です。
小学校の50m競争で誰でもスタートラインに立てるのと同様に、例えば役所の入札についても一定の基準を満たせば誰でも土俵に上れるチャンスは広く提供されるべきなのです。社会の活力とはそうした選択の自由が幅広く保障されることによって生まれてくるものなのですから、ぜひそういう方向であり方を見直していきたいと思います。
二点目は、「がんばった人が正当に報われる社会」です。
象徴的な例は役所の人事です。エスカレーター式に年功序列で昇進することの弊害は明らかです。もっと成果を上げた人が、年齢に関わらず管理職の衆目の一致を見て、昇進できる仕組みに変えたいと思います。
三点目は、「子供にツケを回さない社会」です。
これまでのように歳入・歳出の帳尻が合わなければ、借金をする・増税をする・市民の負担を増やすというやり方ではなく、歳出をカットし、また歳入増をはかりながら、帳尻を合わせていくという方向で、子供にツケを回さない社会を作っていきたいと思います。
昔のように潤沢にお金があり「あれもこれも」できた時代ではないのですから、いかに少ない予算で優先順位をつけ「あれかこれか」という視点から創意工夫をしていかなければなりません。ともに知恵を絞っていきましょう。
四点目は、「利他の精神を尊べる社会」です。
これは横文字でいえばボランティア精神のことです。
人であれ、自治体であれ、国であれ、成熟したものは「今さえよければいい、自分さえよければいい」という利己的な発想ではなく「他者への配慮やいたわり」という気持ちが自然と表れてくるものです。あの戊辰戦争時の長岡藩の「米百俵」に象徴されるとおり、足利市も厳しい時代だからこそ、「利他の精神」というものを社会の総意として広く醸成していきたいものです。
以上の4点を踏まえ、これからの1期4年間、公の奉仕者として貴重な税金を納めてくださる市民の方々への感謝の気持ちを忘れずに、すべては足利市民のためにという視点で、これまで以上に公平・公正で活力に満ちた行政運営を心掛けて参ります。
市職員におかれましても、そうした民意をご理解いただき、これからの足利市をよりよくしていくために一層の奮励努力をお願いして訓示とさせていただきます。
(両毛新聞引用ここまで)
既に私の接した市職員は私の方針に沿った職務遂行に励んで頂いておりますので今後とも良好な関係で市政発展につくすことができるものと期待しております。
11時より議会へのあいさつ回りです。
まずは、議長・副議長へあいさつし、その後会派の控室へ。
歓迎してくださる議員もいれば、握手も拒む議員もいて、それぞれの方の思いが私なりに理解できました。
11時半より、記者会見に臨み昼食休憩。
市長室でひとり昼ごはん。
市長は常に孤独だと言われますが、なるほどと変なところで納得する時間帯でした。
こんなことなら、昼は後援者の方々や職員を日替わりでお招きをして共に昼食をとるようにでもしたいものですが、、、、、(^^)
午後1時半より、臨時庁議。
部長職全員の参加する市政の最高幹部会ということになります。
今日はあいさつ程度の庁議となりましたが、今後は月に一回のペースで行われて、市政の重要事項はこの会議で決定されることになります。
午後3時より、自治会長連絡協議会の役員の方々との懇親会。
はじめに、お忙しい中お集まり下さいました自治会長の皆様に心から御礼申し上げました。
そしてこの場でお願いした事項は2つ。
ひとつ目は、自治会長の地位を、佐野市と同じように市長が委嘱する形にして自治会長の立場を非常勤特別公務員とさせていただきたいとういうことです。
二つ目は、行政改革をすすめるにあたり、自治会関連の費用も例外ではありませんので、経費節減に関する協力のお願いをしました。
特に、来週予定されている温泉旅行についてはいかがなものかという思いが私にもありましたので、俎上に載せさせていただきましたが、既に時期的にキャンセルをすると違約金が発生する段階になっていますので、私の方で今回は予定通りとさせていただき、来年は市内の会場で総会を開催していただきたい旨申し上げました。
自治会長の方々には今後このふたつの点について検討いただくということになりましたので、ぜひ前向きな返事をお待ちしたいと思います。
午後6時より、お世話になった方のお通夜に参列。
これまで一生懸命ご支援をくださり、また投票日には選挙事務所にまで来てくださり一緒に万歳までしてくださった方の急逝は万感胸に迫るものがありました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


追記:両毛新聞2009年5月14日記事
2009051501.gif

本日初登庁」への11件のフィードバック

  1. 地位も力もない一市民です。

    支持します。素晴らしい。身体に充分気を付けて下さいね。

  2. 納税者(市民)はお客様

    なんとも男気あふれるすばらしい新市長の心意気!
    市職員や市議会議員も自分の給料のもとをたどれば市民の税金なんだ・・皆がそういう気概で励めば足利市はきっと佐野、太田に負けない住みよいすばらしい街になるのではないでしょうか。
    ちなみに私がたまに行く小さな食堂のママはたとえ350円しか食べなくても「いらっしゃいませ!」「いつもどうもありがとうございます!」って必ず言ってくれます。
    筑前守

  3. 足利市民

    自治会長の市長からの委嘱の件、いいと思います。
    なお、できれば今後老害を防ぐ為にも年齢の上限を決めていただけるとさらにいいと思うのですが。
    市北某地区のY自治会長は「自分は死ぬまでやる」、と公言して憚らない有様で、非常に困っています。
    今後のご活躍、期待しております。が、余り性急に事を進めずに行かれる事を希望いたします。

  4. 通りすがり

    文章が全体的に幼稚な感が否めません。首長として文章を載せるにあたり、相当の勉強が必要と考えます。表現の自由に対して教養が負けてしまっています。
    さらに、潜在意識から来るものなのか分かりませんが「敵味方」という表現が目立ち、「誰がどうした」といった指摘は行政の長として器が小さすぎですし、相応しくありません。首長自らが選挙時の火種に油を注ぎ市民の和を壊すことになりかねず大変不快です。
    足利市と言えば「日本最古の大学・足利学校」。と高等教育発祥の地でもありますので、「徳=他人の揚げ足を取らないこと」と「教養=特に国語力を養って」いただければ幸いです。現状では「足利学校」の看板に泥を塗るような状態です。
    ・能ある鷹は爪を隠す
    ・実るほど頭を垂れる稲穂かな
    ・和をもって尊しとなす
    「足利学校」も「市長」も足利市の顔ですから見劣りしないよう今後の御活躍を期待しております。
    コメントを掲載するか否かはお任せいたします。

  5. 足利市民

    初登庁、ご苦労様です。
    私は以前、大豆生田さんが市長になられる前にメール入れた者ですが、やはり新しい風を
    起こす人だと思ってました。
    これからの市長の情報公開に期待しています。それから、今後の反対勢力との戦いは市長だけでなく市民に対する反対勢力なので
    オープンにしていただきたいと思います。
    各議員さんの考えも知りたいです。握手を求めてもしない人は誰ですか?人格を疑います。正々堂々と自分の意見を公に言える議員さんが足利市にはいるのか市民の前に公にしていただきたいです。風通しのよい足利市政
    を市民と一緒に築きましょう。

  6. 足利が手遅れにならないように

    通りすがり さんに一言
    あなたの一方的な新市長批判に不快感を覚えるのは私だけではないと思います。むしろあなたの教養の無さにあきれております。今私たち足利市民に急務なのは新市長の下いかに足利を立て直したら良いのかの議論をすることであり「国語力」という意味ではその重要性を認識しないあなたのほうが問題ではないでしょうか。

  7. 一市民

    新市長さんの公約、戦略は素晴らしいものを感じております。
    凄く期待しています。
    心配なのは、このブログを見ただけでも、個々の私的な要望ばかりが目立ちます。例えば、市民受けよく無料化する反面、それに貴重な税金が投入されているわけです。限られた予算で、色々な事業ができる訳がありません。我々市民も恩恵の裏に、カットされた事業を補う市民努力も必要だと感じました。
    市長の給与カットも良いですが、給与に合った仕事をしてくだされば、カットも必要ないと感じました。

  8. 満ち溢れる教養や国語力で足利市が良く成りますか?

    文章力、国語力、教養が素晴らしく有っても、頭だけ良くても駄目なんです、だから足利は遅れている旧態市政なんです、何処かのキャリア組さんがムダな税金を使い私欲の為に利権を離さない、そして借金が増大し、付けが市民へ子供達へ、44400人が応援し新市長を支持してます、信念を断行して下さい。ブログは非常に読みやすいです。

  9. 福田屋

    国語力で市政をするとは初めて知った。

  10. みいれい

    文章力、国語力、教養…身についている方がいい事ではあるのでしょう。
    私は市長が教養、文章力などが身についていない方だとは思いません。けれど、市民の中には(私のように)国語力のない、市政に詳しくない人間もいます。そういう市民にも、少しずつ知ってもらえるようにわかりやすい言葉で書いてくれているのではないでしょうか?その思いやりはむしろ教養ある人だからこそできる事だと思います。

  11. 市民

    度々、コメントさせて頂きます。
    新市長さんに大変期待しております。
    選挙で約44000人の支持を受けているのは事実ですが、市民は約16万人です。
    選挙は終わり、全市民のため公平に市政運営をお願いします。
    後援会の方など古くから協力されている方もいるでしょうが、特定の方以外にも支持している市民は沢山おります。
    力も地位も無い市民ですが、立場が弱い者の意見にも耳を傾けてくださると思い票を投じました。
    今後のご活躍を期待しております。

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