消防職員の逮捕に伴う全庁的調査結果によるさらなる不祥事の発覚

全ては、平成22年12月8日(水)に始まりました。

その日、栃木県警が足利消防署に家宅捜索に入り、消防職員1名が私文書偽造・同行使の容疑で逮捕されました。
平成21年4月20日の無線機器などの発注に関する入札で、市内の通信機器会社が提出した見積書をカラーコピーし日付と金額などを改ざんした疑いです(平成23年4月18日元職員の有罪が確定)。

朝日新聞記事 20101209

毎日新聞記事 20101209

ちょうどこの時期は私が初当選した市長選の真っただ中。
「人が死に物狂いで選挙を戦っている最中に何やってたんだ!」と言いたくもなりますが、早速私は各部長に対し服務規律の徹底等について指示し、副市長に対し1日も早い信頼回復や早急な再発防止のための具体的な対応策の策定について指示しました。
そして、契約書類や預金通帳等の全庁的な調査を徹底して行ったところ、誠に遺憾ですが、新たに職員による不正行為が2件、組織的な不正行為が1件発覚しました。

下野新聞記事 20110827

まずは、平成23年5月に、教育委員会職員が市民団体からお預かりした預金を横領した事実が判明しました。この職員、なんと東日本大震災の義援金にまで手をつけていました(後日返還済み)。

毎日新聞記事20110518

続いて、平成23年6月上旬、都市建設部で管理されていた地権者名義の預金通帳と印鑑の存在が明らかになりました。そこで関係書類等を精査した結果、平成11年度から平成17年度にかけて、毛野南部土地区画整理事業について組織的と思量される不適正な公金の支出があったことを確認しました。
一連の不祥事の中で、この区画整理の事件が組織的という点で最も深刻です。
詳細はこちらに記述しました。

2011.08.26 読売新聞

さらに、8月には市職員による(帳簿類が残っている)過去4年間で計81回38万円余に上る公金の私的流用が見つかりました。

朝日新聞記事 20110827

本当に残念なことでありますが、民間企業でいうところの企業ガバナンスが決定的に欠如していたと言わざるを得ません。
これらの事件を受け、これまでの膿を出し切り、市役所を立て直す取り組みも、私の大きな役割のひとつになりました。

二度とこうしたことが生じないよう再発防止の徹底に全力を尽くしてまいります。

朝日新聞記事 20111208

下野新聞記事 20111208

読売新聞記事 20120124

朝日新聞記事 20120126

朝日新聞記事20120301

下野新聞記事 20120419

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