区画整理に関する組織的不祥事に陳謝

既に報道等でご承知の事と存じますが、先の消防職員の不祥事を受け、預金通帳等の全庁的な調査を徹底して行ったところ、新たに平成11年度から平成17年度にかけて3件ほど毛野南部第二土地区画整理事業(以下、区画整理)で組織的に公金の不正支出を行っていた事実を確認しました。

これは、これまでの一職員による不正行為と違い、組織的に行われてきたという点で極めて深刻な事態と受け止めております。改めて、市民の皆様にお詫び申し上げます。

そもそもこの一連の不正支出事件は、平成10年6月8日に、区画整理が完了していないにもかかわらず、足利市として栃木県に対し事業完了の届け出を提出し、書類上、区画整理を完了させてしまったことが全ての発端です。

結果、未処理案件が残ってしまったために、以降引き継いだ区画整理課職員らは、平成11年度に、関係する市民乙さん名義の口座を勝手に開設してそこに補償金を振り込み、担当課で通帳と印鑑を保管し続けたり、平成14年度と17年度には、関係する市民甲さんに対する補償金を工面するのに、別の区画整理事業か ら公金を流用させたりと、不正行為に手を染めざるを得ない状況に陥ってしまったのではないかと推察できます。

要するに、組織の上に立つ者の誤った判断により、積み残しの問題が違法性を帯びて膨れ上がり、ちょうどトランプのジョーカーを順送りに引くように、担当部局内で代々引き継がれてしまったのです。

これらの経緯を知るにつれ、私はなんとも悲しい気持ちになりましたし、大多数の市職員もまた同様に感じております。

今後は、今回の事案の真相解明を進め、再発防止に向けて全庁を挙げて取り組み、足利市役所を新しく生まれ変わらせていく決意です。

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