就任一年

5月13日で市長に就任して1年になりました。振り返ると、まさにあっという間であったように感じられます。

市長給料の30%カットから始まり、予算の組み替え、市役所窓口業務の平日毎日夜7時までの延長、事業仕分け、調剤薬局の設置、入札改革による自動販売機手数料収入の年間 3800万円の大幅アップ(290万円から4090万円)と、ごみ収集業務における年間1億8000万円の大幅節減(5億円から3億2000万円)、ごみ袋の大幅値下げ、こども医療費無料化の拡大(小学校3年生までを中学校3年生まで)など。

市税収入が予算ベースで約14億円も大幅に落ち込む中で、なんとかやりくりをしてきました。

そうした中、一番印象的だったのは、菅家利和さんとの面会です。市民の皆さんはすでにご存じだと思いますが、菅家さんは昨年末に念願の足利定住を果たされ、3月26日に無罪が確定し、本当によかったと思っています。

そして何より、今回の冤罪を証明するのに大きな役割を果たしたのは、市内在住の西巻糸子さんです。

当初は、誰しも裁判は確定したものと思っていたときに、彼女は菅家さんと面会し、『犯人ではない』と確信されて以来10年以上もこの事件と向かい合ってきました。彼女がいなければ、菅家さんはいまだに不条理な環境に居ざるを得なかったかもしれません。

私はこのような方が足利市民にいるということをとても誇りに思います。

ひと口に『足利事件』と言われますが、足利事件は義のある足利市民がいたからこそ冤罪が証明できたという視点で語られるべきであると考えます。

その意味で私は、菅家さんの名誉回復はもちろん、足利市の名誉のためにも、そして今後冤罪被害を生じさせないためにも、この事件を正確に語り継いでいきたいと思っています。

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