佐賀県多久市の孔子廟

先日、孔子廟で有名な佐賀県の多久(たく)市を訪問しました。
広い敷地内にどっしりと構えている孔子廟(こうしびょう)はとても重厚な印象です。

そこに祀(まつ)られている孔子像は、足利学校そして岡山県備前(びぜん)市の閑谷(しずたに)学校についで古いものだそうです。

そもそもの創建は、江戸時代にこの地を治めていた多久氏4代の茂文(しげふみ)公の発議だそうで、以来300年にわたって多久市では論語が教えられてきたとのことです。
多久市には、ある旅人が市内で道を尋ねたところ、論語の講義を受けたという逸話もあるそうです。それくらい論語が市民の間に浸透しているということでありましょう。

また、そこの敷地内には合格祈願の絵馬が飾られていました。やはり孔子廟があるところには合格祈願というイメージがどこでもあるようです。

足利学校でも10年以上前から昌平町の有志の方々が合格祈願の絵馬を作っていらっしゃいますが、この合格祈願を切り口にした足利学校のPRにつきましては、もっと工夫ができないだろうかということで、現在観光協会そして地元の皆さま方が中心となって協議を進めてくださっております。

またもうひとつ、『足利学校を論語素読の聖地に』という新たな取り組みが、市民の有志の方の提案により動き始めました。
来年には、論語素読の全国大会が足利学校で開催される予定です。

市としても、足利市の中心部の活性化にもつながる『足利学校=合格祈願』、そして道徳心の涵養を念頭に置いた『足利学校=論語素読』の取り組みが実りあるものになりますよう、できる限りサポートをしてまいります。

足利学校は磨けば磨くほど、孔子の云う

学びて時にこれを習ふ、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。

朋(とも)有り遠方より来る、亦楽しからずや。

となるに違いありませんので(^^)

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