本質、大局、歴史:2007年7月2日街頭演説

投稿者: | 2007年7月2日

mamyu
参議院選挙を前に考えたこと。
安倍内閣「政策と情と機微の問題」
1、国民投票、教育再生、公務員制度改革などの政策の方向性につきましては、不十分なところはありますが全体的には国益にかなった方向性と思います。民主党でも良識派は内心そう思っているのではないでしょうか。
2、今生じている年金問題は、安倍政権の問題ではなく、これまで自民党政権が実質半世紀以上も続いてきたことによって、政治と官僚がぬるま湯体質の中で癒着してきた結果の産物であり、それが問題の本質だと思います。
いずれ、この年金問題と同様に赤字国債の償還の問題も、どこかで臨界点を超えれば噴出してくるはずです。
その時もまた”今の政権が悪い”となるのでしょうか。
歳入と歳出のバランスが取れないから歳入の埋め合わせで、赤字国債をジャブジャブと発行してきたのはなぜでしょうか。
なぜ歳出カットに舵を切れなかったのでしょうか。
それは、官僚の天下り先確保と権力拡大、そして政治家による既得権益の利益確保という暗黙のコンセンサスがあったからでしょう。
だから各省庁横並びの予算確保が毎年毎年繰り返し行われてきたのです。
そして遂に赤字国債発行額は過去最大(834兆円)になってしまいました。
景気が回復したからといって、償還の見込みがたつと喜んでもいられません。
これだけ額が巨大になりますと金利が1%上がっただけで年間8兆円を超える金利負担が発生するのですから。
3、それにしても大臣の失言はそろってなんなのでしょうか。
傍から見るに、安倍さんは祖父から引き継いできたその古い体質を抱えざるを得ず、情に流されて最初の組閣で人選を間違えたということでしょう。
渡辺大臣くらいではないですか。しっかりと成果を出しているのは(その渡辺さんも最初の組閣では大臣ではなかった)。
天下の”大臣”を勤めているのですから、もっと人間の機微の部分を考えて発信していただきたいものです。

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