陸前高田市長の講演

投稿者: | 2011年6月13日

先日の全国青年市長会の会合で被災地である岩手県陸前高田市の戸羽市長に講演をして頂きましたのでその要旨を報告します。

(1)国の規制
壊滅的な打撃を受けた街中から郊外の農地にスーパーマーケットを作りたくても、農地法などの規制の問題があってできない。法の規制と人の命とどちらが大事なのか、よく考えてほしい。

(2)財源確保
復旧でさえ、市の予算では賄いきれないほどの額がかかる。しかし、その財源確保に向けた政府の動きは鈍い。
視察に来る各大臣と直接話せば一定のコンセンサスが得られるが、なぜか前に動かない。人口の少ない東北だからか?と苛立ってしまう。

(3)目指すは復興(被災者の自立等)
色々な自治体から避難先の受け皿の提示を頂くが、市民は皆地元から離れたくない、離れられないと思っている。一刻も早く仮設住宅を建てるなど、まずは復旧をはかりたい。
一方で、支援なれをしてしまった方もいる。速やかに復旧から復興につなげなければ、自立できない状態に陥りかねないという危機感もある。
その意味で、皆が職に就けるような状況を作り上げることが大事。

(4)子ども達のケア
今回の大震災は明らかに子ども達のトラウマになっている。それをどのように和らげるか。大きな課題。

(5)ボランティアの方々の住む場所も確保できない
多くのボランティアの方がいらっしゃるのは大変ありがたいが、その方々に住んで頂くところを確保することさえ十分にはできていない。

全国青年市長会は、会として会員である陸前高田市を支援することで一致しました。具体的な支援方法はこれから詰めていきますが、一刻も早い復旧・復興を目指してできる限りの支援をして参ります。

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