足利市政90周年記念式典
おかげさまで、多くの来賓の皆様のご臨席を賜り盛大に足利市政90周年記念式典を挙行させていただきました。
改めまして顕彰された皆様、受賞の栄に浴された皆様方に心よりお祝い申し上げます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 10月 | 12月 » | |||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
おかげさまで、多くの来賓の皆様のご臨席を賜り盛大に足利市政90周年記念式典を挙行させていただきました。
改めまして顕彰された皆様、受賞の栄に浴された皆様方に心よりお祝い申し上げます。
過日、子ども手当に関して、厚生労働省から来年度は地方負担を約4400億円増やし約9800億円とこれまでの1.8倍にする案が示されました。理由は、年少扶養控除廃止により、地方の税収が増えるからだそうです。
これを足利市の場合におきかえますと、年少扶養控除の廃止により3億7千6百万円余の収入増となります。その中から国は2億6千円万余を子ども手当に当てる案を示しており、さらには所得制限を設けることによる特例交付金6千万円余の減収が見込まれますので、合わせて計3億2千万円余の地方負担が生じ、差し引き5千万余しか自治体には残りません。
国が勝手に年少扶養控除廃止という増税をするのですから、その分地方の収入が増えるのは当たり前のことです。
だからといってこの押し付けはいかがなものかと思います。
そもそも国は子ども手当を全額国費で賄うと言っていたのです。
またそのための財源を事業仕訳けなどの歳出カットで捻出するとも言っていました。
結局、公約に掲げたような歳出カットができずに、財源の手当てに窮して増税をせざるをえなかった、というのが実情だと思います。
そしてその結果、地方の税収が増えるからといって、その使い道は国が一方的に決めるというのは、地域主権と全く逆行した話です。
地域主権は、民主党の一丁目一番地の改革であったのですから。
国は必要な改革も行わずに増税をし、その結果地方の収入が増えるのはけしからんから国が召し上げるという発想は、ちょっと理解に苦しみます。
地域主権は一体どこに行ったのでしょうか。自治体は政府の言うことを何でも聞く、都合のいいキャッシュディスペンサではありません。こうした地方に係る重要案件については、もっと地方自治体側と真摯な協議をすべきです。
そして、子ども手当の財源の捻出に関しては安易な発想で辻褄を合わせるのではなく、「先ず隗より始めよ」のとおり、まずは国が歳出カットなどの財源確保に力を注ぎ、自らの行動で示すべきです。
10月24日に平成10年度から17年度にかけての毛野土地区画整理事業の不祥事に関する処分を発表して以降、事件発生時、職員を監督する立場にいた市職員OBから市に「現職職員の処分が重すぎるんじゃないか」と頓珍漢な抗議がありました。
まさに「はっ?」です。
一体何なのでしょうか。
この市職員OBには少なくとも監督責任はあるのですから、もっと当事者意識をもってしかるべきです。当然ですが、これを聞いた市職員は内心強烈に怒っていますし、私も同様に義憤を感じます。
それに比べて、本事件が発覚するきっかけとなった防災行政無線に係る1職員の不祥事に関して、前消防長をはじめ退職した消防職員OBが監督責任を感じ、その損失補填をすべく自ら申し出て来られた潔さが輝いてみえます。
そもそも、「私は知らなかった」「処分が重い」だのと、区画整理事件発生時の市幹部職員OBらが言っていること自体に困惑します。私の市長としての経験からしても、とても知らなかったとは思えませんし、処分の軽重を彼らが論ずる前に、自らの責任を重く感じるべきでしょう。
これではこうした人達に仕えざるを得なかった、今回処分を受けた現職職員があまりにもかわいそうです。
前回記しましたとおり、おかしな話ですが退職した後では事件が発覚しても、制度上遡って彼らをを処分することはできません。
そうした安全圏にいるにもかかわらず、訳のわからないことを言ってくるのでしたら、私は処分を受けた現職の職員のためにも、他の市職員のためにも、言うべきことは言わせて頂きます。
(1)仮にこの一連の事件が時効になっておらず、あなた方が現職で在籍していたら、一体どのような展開になっていたでしょうか。
(2)その上で、道義的な責任の取り方を自ら考えるべきです。
(3)あなた方の後輩の職員は、あなた方の今後の行動を黙って見ています。