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9、消防(2005年)

●5分の1が放火
県の消防防災課のまとめでは、平成15年に県内で発生した火災の件数は1081件で、うち「放火」が162件で、過去10年間で初めて出火原因の1位になりました。さらに「放火の疑い」も77件あり、二つ合わせると全体のほぼ5分の1(20%)となります。
また足利市では状況はもっと深刻で平成15年の火災発生件数は91件、その中で「放火」が19件、「放火の疑い」が16件となっており、二つ合わせますと全体の38.4%に上ります。さらに本市の場合、「放火」および「放火の疑い」が平成11年から常に出火原因のトップということで、由々しき状況が続いているといわざるを得ません。
また、足利の場合、森林火災も増えています。しかもハイカーのタバコによる出火ではない放火の疑いが濃厚なものが増えているのです。まったく不届きなものが世の中にいるものです。
もちろん、平成16年3月9日に発生した松田川ダム付近の山火事に対応を見るまでもなく消防署員や消防分団の皆様方の日頃の献身的な消防活動に対する取り組みはすばらしいものがあり、その総合的な能力は高く評価します。
そうした取り組みにも関わらず、「放火」が増えているのですから内心忸怩たる思いを持つのは消防関係者の方々だけでなく我々も同じであります。
問題は、その対策をどう講じるかということになるわけですが、ひとことで言えば「放火されない環境づくり」を市民挙げて心がけていくしかありません。具体的には
1.雑誌や新聞など可燃物を放置しない
2.夜間のゴミ出しをしない
3.玄関などに対人センサー照明を設置する
などの地味な対策を個々人が徹底して行っていくことが大事です。
また、消防職員や消防団そして婦人防火クラブや少年消防クラブなどの方々の日頃からの防災に関する啓発活動などを通じて、そうした意識を広く浸透させていくことも重要です。
過日、全国少年消防クラブ運営指導協議会主催の「少年少女消防クラブフレンドシップ2004」表彰式が開催され、協和中学校の少年消防クラブが「特に優良な少年消防クラブ」に選ばれました。
この少年消防クラブは、全国に約6000団体あり、約47万人が加盟しています。その中で特に優良とされた13のクラブのひとつとして選ばれたということは大変誇らしいことであります。協和中の少年消防クラブでは、冬場のストーブの管理や避難訓練の際の消火器実演を行ったり、消防設備の製造工場見学などの取り組みや研究発表などの内容が市内外から高く評価されたものであります。
まさに放火対策とは見えない敵を相手に戦を挑むようなもので、対処の仕様がないわけですが、唯一あるとすれば、「放火犯に隙を見せずに、まちをきれいにして、消防関係者と協力して地域の意識付けを醸成していくこと」しかありませんので、こうした地道な活動が、必ずや足利市としての不本意な火災発生件数の減少につながるものと確信します。

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