世界5Sサミット

先月11月5日6日の両日、第1回世界5Sサミットが、足利市で盛大に開催されました。

5Sとは、整理、清掃、整頓、清潔、躾の5つの頭文字Sからとった職場の改善活動です。
10年ほど前に、栃木県南地域地場産業振興センターが三洋電機(株)出身の木村温彦氏を招聘し、市内各事業所への導入を図ったところ、企業業績に大きく寄与するなどの成果が上がりました。

そこで、足利市でも5Sインストラクターを養成して、市役所や各小中学校をはじめ、まちづくりの視点からも5Sを取り入れることにし、また、商工会議所と連携して名前もサミットなどと大風呂敷を広げましたが、この有為な企業における改善活動を世界に広げていくお手伝いをしようということになりました。

以前、カー用品販売の(株)イエローハットの創業者鍵山秀三郎さんが始めた掃除に学ぶ会のトイレ掃除研修に参加した時、会員が経営する会社の業績は押しなべて良好だということを聞いたことがありましたが、5Sでも全く同じことが言われています。

要するに、身の回りを綺麗にすることと企業業績には、明確な因果関係があるということです。5Sの普及が進み、掃除に学ぶ会の参加者が増えているのが、何よりの証左です。

また少し前に、トイレの神様という歌がヒットしました。トイレにはきれいな女神がいて、毎日きれいに掃除していたら、自分もきれいになるという様な歌詞でしたが、これを聞いた時、私には素直に肯けるものがありました。

資本主義を日本に根付かせた渋沢栄一は、“論語と算盤”の中で、「道徳と経済は密接不可分」と説いていますが、5Sや掃除に学ぶ会の取り組みは、さながら“掃除と算盤”とも言えるのではないかと思います。

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