あの震災から一年

先月は東日本大震災から1年ということで、その関連の報道が数多く放映されていました。

三陸海岸に観光旅行に来て被災したドイツ人を、新潟経由で東京まで送り届けた方々。津波が来ることを知らせるために、消防団屯所(とんしょ)で鐘を鳴らし続け被災した消防団員。防災対策庁舎で町職員が、津波に襲われる直前まで、友人宛てに出していた緊迫のメール。一旦高台に避難しながらも、親の救出のために家に戻り被災した人。

震災を契機に「絆」という言葉が大きく取り上げられましたが、まさにその絆の大切さを再認識させられました。

この1年、足利市は計12の被災自治体に対して市職員の派遣や救援物資の提供などの支援を行ってきました。
また、福島県から避難されてきた方々のために名草セミナーハウスなどを開放し、住居面や生活面でのサポートもさせて頂きました。

そうした支援がご縁となって、この秋に、岩手県陸前高田市の小学生が修学旅行で足利市に来られることになりました。
足利学校での論語素読や、名草地区の有志の皆様にご協力を頂いての民家への宿泊体験など、アットホームな思い出に残るものにすべく、現在鋭意準備を進めています。

またその際、私は彼らに次の言葉を贈りたいと思っています。
それは、昨年被災地支援で訪れた宮城県亘理(わたり)町立吉田中学校の廊下に掲げられていた、成功哲学の祖として著名なナポレオン・ヒルの言葉です。

『すべては「人の心」が決めるのだ。
 もしあなたが向上したい、
 自信をもちたいと願うなら、
 あなたはその通りの人になる。
 私はできる。
 そう考える人が、結局は勝つのだ。』

未曽有の大災害に見舞われたかの地は、これからの子供たちが何よりの希望です。
勇気をもってがんばってほしい、心からそう願っています。
がんばろう日本!

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