富山市で考える

1月に栃木県市長会で富山市を視察しました。

今年は例年以上に雪が多いらしく、街中でも相当に雪が積もっていました。
そうした日本海側特有の厳しい状況にもかかわらず、富山県は昨年の全国都道府県別幸福度ランキングで、なんと2位に輝いています(栃木県は26位)。
また、1人当たりの所得額では、富山市や、足利市と人口が同規模の高岡市でも全国平均を上回っています(平成20年度)。

これらの都市と比べて、足利市は気候面ではるかに恵まれていますし、大都市に近い立地面での利もあります。にもかかわらず、足利市は全国平均を下回っています。
そこで、富山市の人に「どうして、富山市は所得が高いのですか」と率直にお伺いしてみますと、しばし沈黙の後「この厳しい環境だからこそです」という趣旨の答えが返ってきました。

まさになるほどです。

論語に「歳寒くして、然(しか)る後に松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知る」という一節があります。これは厳しい状況に直面した時こそが大事ということを教えている言葉ですが、思わずこれを思い出しました。

作家の五木寛之さんは、今の時代について、「私たちの時代はすでに下山にさしかかっており、この下山こそが登山の最も大事な局面である。実りある下山の時代を見事に終えてこそ、新しい登山へのチャレンジもあるのだ」などと指摘しておられます。

足利市もご多分に漏れず、人口減や税収減に見舞われ、いわば下山していますが、決して悲観することはありません。今こそ全体を見渡し、これまでの成功体験にとらわれずに次なる高みを目指して前向きな思考をすべきです。
まさにそのヒントが富山市にあったように私には思えました。

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