中橋の架け替えを

まずもって、先の東日本大震災で甚大な被害を受けられた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

市として、引き続き各種放射線値の測定や福島県から避難されて来られた方々のサポート、そして南部クリーンセンターにおけるがれき類の無料受入れなどを行って参ります。

さて、過日、宮城県石巻市で友人の関係するボランティア団体が被災者の支援活動をしているご縁から、石巻市の南境生活センターなどを支援物資提供のため訪れました。現地は、まさに言語に絶する状況で、家屋は跡形もなくなり、車は引っくり返り、魚の異臭が立ち込め、とても人が住んでいた場所だったとは想像できないほどの惨状で、自然の残した爪跡のすさまじさをまざまざと見せつけられました。

現地を歩けば歩くほど、自然は人間の想像力をはるかに凌駕(りょうが)した振る舞いをするということを、再認識させられます。

翻(ひるがえ)って、足利市における甚大な自然災害といえば、渡良瀬川の氾濫(はんらん)につきます。特に中橋の取り付け部分は堤防から2メートル以上も切り下がった状態になっており、渡良瀬川流域で増水時に真っ先に決壊する場所はここであることは誰の目にも明らかです。

これに関して、私は市長としてこれまで何度となく県道である中橋の管理者の栃木県に対し、その架け替えを要望して参りましたが、地元の皆様、市民の皆様方のご理解を得ながら、これまで以上に県に積極的に働きかけていかなければならないと意を強くしています。

今回石巻市で見た光景は、私にはかつてのあのキャサリン台風の爪跡と重なります。災害は忘れたころにやってくるという言葉がありますが、そんな悲劇を繰り返さないために、計画を前倒しできるよう取り組んで参ります。

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