ピンチはチャンス

いきなり厳しい話からで申し訳ありません。今年度の予算のことです。

とりわけ市税収入は前年度と比べて凡そマイナス14億円で総額約194億円。率にして約6.7%。未だかつてない落ち込みです。

もちろん、こうした傾向は足利市だけの話ではなく、どこの自治体でも状況は似通っています。アメリカ発の金融不況に端を発した不況の波が、自治体でもこうした形で顕在化し始めました。

しかし、これで悲観する必要は全くありません。私はむしろ、もっと前向きにこれは足利市を再構築するチャンスではないかととらえています。

要するに、歳出の大胆な見直しと新たな歳入増をはかるチャンスなのです。

「無い袖は振れない」という言葉がありますが、「あれもこれも」で大盤振る舞いができる時代は過ぎ去り、これからは「あれかこれか」で事業の取捨選択を進めなければならない時代になっているということでもあります。

そのための「事業仕分け」も足利ではいち早く始めました。この結果、約2億3000万円の経費節減につながる成果を上げております。(人件費の削減など合わせると計約7億円の節減)

さらに歳入増をはかるための工夫として、役所等に随意契約で設置されている自動販売機を一般競争入札に改めることによって、これまで年間約280万円の収入であったものが一気に約4080万円となりました。差し引き約3800万円、率にして14倍を超える増収となります。

これは貴重な財源ですので、市民の福祉のために有効に活用させていただきます。

こうした「お金がなければ知恵を出す」という取り組みを積み重ねていくためにも、新年度はより一層市民の声に耳を傾けながら、また市職員の力も借りて「まずは市民への感謝から」という執務指針どおりの市政運営を心がけて参ります。

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