足利学校の有効活用

投稿者: | 2009年3月17日

●西の太宰府天満宮、東の足利学校として広くPRを!
結論から先に言えば、足利学校を、西の太宰府天満宮に対比する形で、学問の府「合格祈願ー学業成就」のいわば拠り所として戦略的にPRしていくことができないか、前向きに検討するべきと申し上げたいのであります。
現在足利学校の参観者は、ここ数年足利市の人口と同じくらい15万人台前後で推移しています。
一番入場者数が多かった平成3年が695,506人であったことを考えると、結果として太平記ブームで訪れた観光客をリピーターとして再訪させることができなかった、訪れた人から派生する広がりがなかったという現実が浮かび上がってきます。
そこで、学問の府「合格祈願ー学業成就」としての足利学校の積極的活用です。
実は、これは目新しいことではなく、既に行われていることであります。従って私のオリジナルではありません。私が申し上げたいのはこれをコンセプトにもっと行政が有効なプロデュースとPRをしていくべきだということです。
しかしながらこれまではどうも行政の足が重くなかなか前に進みませんでした。理由はあります。いわゆる政教分離の原則があり、行政が太宰府天満宮のような役割を担うことはできなかったからです。
それでも私は、知恵を出してそれを乗り越えてやるべきだと思いますし、やる価値はあると思います。
例えば、
1.「西の大宰府天満宮、東の足利学校」をコンセプトにして合格祈願を全面に打ち出す
2. このコンセプトを基にして観光協会との密接な連携と積極的なPR
3. 織姫神社や足利七福神めぐりとの連携
4. 教育関係者、とりわけ学習塾との連携
5. “せきてん”が行われる11月を合格祈願のための特別な月にして、様々なイベントを組入れる
というような考え方で、進めていってはどうでしょうか。
その結果、中心商店街を桁違いに人が回遊するようになり、賑わいが創出されていきます。そうすれば、いわゆる空き店舗も活用する人が出てくるでしょう。またそれに伴い、店舗同士が「よりよいものをより安く」提供していい意味での競争が始まります。
そうした施策の相乗効果で、足利学校を中心にした魅力の創出を図ることが、足利市の中心商店街の賑わいを取り戻すことにつながるはずであります。
足利学校を単なる遺跡にしないで、学問の府「合格祈願ー学業成就」の足利学校として大胆に活用していくことをもっと前向きに考えるべきではないかと思うのです。

足利学校の有効活用」への2件のフィードバック

  1. 須田典子

     ご当選おめでとうございます。大豆生田市長さんへ期待をこめて一票を投じた者です。今の暗い世相、そして停滞ムードが漂う足利ですが新市長さんによって是非新風を、と願っております。
     「足利学校の有効活用」読ませていただきました。私も大賛成です。私自身も常日頃から足利の文化財を誇りに思い、もっと多くの人にPRしたいと考えております。現在私は草雲美術館盛り上げ隊員としてボランティア活動をしております。ご存知のとおり草雲美術館は市文化課の管理の下運営されておりますが、残念なことに足利市民にもあまり認知されていないのが現状です。そこでまことに僭越ながらいくつかの提案を下記にいたしますのでご検討いただけたら幸いです。
    ①足利学校を中心に市立美術館、草雲美術館が連携し、共に活性化を。例えば入場券を「2館共通券」「3館共通券」などとすることで、足利の文化的魅力をいろいろな角度から体験することができます。
    ②県外の友人に「足利は自家用車がある人には便利だろうけれど、電車で来た者にとってはとても不便だ」としばしば言われます。そこでJR駅、東武線の両方に「レンタサイクル」「観光タクシー」などを設け、交通手段と観光PRの充実を図ります。
    ③ここ数年秋に実施されています「文化財一斉公開」が大変好評のようです。私も昨年参加し、一日何箇所も文化財を巡ることができました。昨年は巡回バスツァー希望者が多く抽選となり、惜しくも漏れてしまった方がいたようです。今後は希望者皆が参加できるような企画をすると共に、秋だけでなく例えばGWなどにも実施してはいかがでしょうか。
    ④草雲美術館に限っていえば、蓮岱館や物外軒と連携をし活性化を図ります。近年各地の美術館はただ絵画を鑑賞するだけではなく、多角的に楽しめる場として工夫を凝らしております。美術館にレストランや喫茶室が併設されていたり、コンサートやレクチャーを催すなど街の文化の発信地として市民のみならず観光で訪れた方にもより楽しめるようにします。草雲美術館の場合ですと、新たにレストランを設けるというよりはお隣にあります蓮岱館さんと連携するほうがよいと思われます。また、近くにあります物外軒も足利の隠れた名所と言えるでしょう。今後は茶会などでの活用を増やすなどしてはいかがでしょうか。
     以上つらつらと書き連ねましたが、私自身が草雲のボランティアをしていることもあり、特に④については現在仲間と共に知恵を出し合い、活動している最中であります。これらのことは、それほど予算を必要とせずともお互い協力し合い連携が取れれば実現可能なことであると考えております。つまり、現在の状況のままでは連携やPRがあまりうまくいっていないという事です。
     4月からのNHK朝ドラで川越が舞台となり、観光客で大変な賑わいであると聞いておりますが、足利もそれに負けぬほどの文化財がありますのに、市民にあまり認知されていない、それが残念です。今足利に住んでいる者が自身の街に誇りが持てるように、足利を訪れた人々が「再び訪れたい」と思えるように市長さんをはじめ一人ひとりができることから実践していかねば、と強く思います。

  2. 塚越

    当選おめでとうございます。
    観光産業確立における一事業と思います。
    観光事業全般に関する全市にわたるコンセプト策定や企画立案、宣伝広告、販売促進、投資と事業成果といった一連の事業に対し、民間企業の能力を活用するのがよいと思います。
    今やこうした事業化には高度な経営・営業技術が必要なのは誰もが知っていることです。
    企画書代や広告宣伝費だけ拠出して終わり、ではなく、最終結果(経済効果)まで要求できる民間シンクタンクの起用が足利観光産業の最も効果的な手法ではないでしょうか?
    今までの観光セクションが結果をだせなかった経緯を踏まえ、思い切った、現代的な経営判断を期待します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


*