国家の大業をなし得る人物とは

投稿者: | 2008年12月25日

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渡辺よしみ元行革相の行動が波紋を呼んでいる。
「派閥の前に党があり、党の前に国家国民がある」
という言葉はよしみさんがよく使っていた言葉だ。
また、「平時には、市場に任せておけばいい。しかし非常時は、政治の出番だ。その時こそが政治家の真価が問われる」と語っていたのは、足銀の一時国有化の時だ。
だから今回の行動は、おそらく、よしみさん自身はいつも言っていることをただ実行しただけにすぎないと思っているはずだ。
百年に一度の金融災害という国家的な非常時だからこそ、政治のリーダーシップが求められている。この期に及んで、なにボヤボヤしているんだという危機感が彼を突き動かしているのだ。
実際、つい先日まで同じ問題意識を持って中堅若手がこぞって集っていたではないか。
それが、ちょっと派閥のボスが一喝した途端、”ご迷惑をおかけしました”と怯んでしまうようでは何をかいわんやだ。
挙句の果てには、”渡辺よしみ”バッシィングまで始まる始末。政治家なら批難だけするな、何がしたいのかを語れ、そしてその覚悟を示せ!と言いたい。
私の尊敬する西郷隆盛は、
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり、この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業はなし得られぬなり」
と語ったそうだ。
国家の大業をなし得る人物とは、古今東西いつの時代も変わらない。
足利市のみならず、こちらの帰趨も見守っていきたい。

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