小沢一郎氏民主党代表辞任表明

投稿者: | 2007年11月4日

思わず青春ドラマのようなシナリオをイメージしてしまった。
先生:「マスコミの書いてることは真実ではない。それを真に受けてみんな勝手なことを言ってるなら、俺は辞める!」
生徒:「先生!」
先生:「混乱させて申し訳なかった。。。」
生徒:「先生!僕たちも反省します。だから先生辞めないでください!」
先生:「お前たち。。。(涙)」
生徒:「先生。。。(涙)」
先生:「。。。」
生徒:「先生、もう一度一緒に政権交代目指してがんばりましょう!」
先生:「よし、お前らの気持ちはよくわかった。もう一度俺に任せてくれるか」
生徒:「もちろんです!」
先生:「よし、一緒にガンバロー!」
全員:「オー!!!」
小沢氏は、囲碁を打つ。
碁打ちには常に大局観が求められる。
小沢氏というのはこれまでの彼の軌跡からすると、例えどう転ぶにしても政治という舞台での対局中に半端なシナリオは描いてないということだ。
過去にもそうした例はいくつか思い当たる。
そしてその片鱗はマスコミのせいにしていた今日の記者会見でも見受けられた。
少なくとも昨日読売新聞が報道したような
「2日の福田首相と小沢民主党代表の会談で、議題になった自民、民主両党による連立政権構想は、実は小沢氏の方が先に持ちかけていたことが3日、複数の関係者の話で明らかになった。
(中略)
そもそも、10月30日の最初の党首会談を持ちかけたのも小沢氏の側だった」
という事実は無かったようで、そうしたことが報道されたことに抗議するということと役員会で連立協議話が否認されたということを大義名分に辞任表明し、これを機会に民主党内のアンチ小沢勢力の非力化をはかるべく賭けに出たのではないだろうか。
そもそも民主党は根本の政策が異なる政治家が寄せ集まってできた集団だけに、安全保障ひとつを取ってもまとまることが難しい素地を持っている。
それ故、政権担当能力は今一歩ではないかと小沢氏自身でさえ今日の記者会見で認めていた。
その集団をまとめるためには、小沢氏が身を捨ててボールを他の党員に渡して、「で君たちどうするのか」とやったわけだ。おそらく先のようなシナリオを描きながら。。。
小沢氏自身、代表就任中にそうした勧進帳をどこかで演じなければならないと思っていたが、そのいいチャンスが今回来たということだ。
またその裏返しとして、小沢氏には政治家としての自信もあるのだろう。
「参議院選挙で圧勝したオレ以外に誰が民主党の代表を務められるのか」という。
それを「無責任だ」「理解できない」などと軽々しく語ってしまう政治家は、”大局観”がないように思える。
少なくとも碁打ちにはなれない。
大きな賭けであるが、それがシナリオ通りに進むかどうかは、人間のすることだから誰にもわからない。
ただ言える事は、彼以外に自民党を追い込める人材は今のところいないということだ。

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