メディアリテラシーとは
「メディアの特性や利用方法を理解し、適切な手段で自分の考えを他者に伝達し、あるいは、
メディアを流れる情報を取捨選択して活用する能力のこと」
と解説されますが、今日は格好の教材が日経新聞にありました。
今日のこの日本経済新聞の記事をご覧ください。
見出しで”「安倍氏支持36%」「麻生氏支持」やや拡大”
と記され、その下のグラフでは安倍氏と麻生氏が猛追し大接戦を
演じているように見えます(下は拡大図)。
パッと見ただけでは、かなりの方がそういう印象を
もたれるのではないでしょうか。
しかしながら、よく読んでみますと、安倍氏の支持率は36%、
麻生氏は20%、谷垣氏は13%なのです。
なんと安倍氏と麻生氏の差は16%もあり、麻生氏と谷垣氏の差は7%しかありません。
にもかかわらず、このグラフでは、わざと中抜きをしていますから
安倍氏を麻生氏が激しく追い上げているように見えてしまいます。
明日は自民党の総裁選。
この選挙に影響を及ぼそうというだけではなく、その先も見据えたマスコミ(この記事を書いた記者)の意思が透けて見えます。
こうした(不正確ではないけれども)事実をうまく歪曲した報道やり方は、これまでもありましたし、これからも続くでしょう。
あとは読む見る聞く人の”メディアリテラシー”が、問われています。