Home > 1月 30th, 2008

グリーンスパンに学ぶ

「政治の方向性も心配だ。保護主義的な傾向が強まりつつあるからだ。今回の大統領選挙を見ても、本物の自由貿易主義者はほとんどいない。
(中略)
米国は10~15年の単位で見れば、常に生産性を高めてきた。イノベーションの波がその都度起きた結果である。なぜそれが起きるかと言えば人々が自由で、活発で、強固な財産権によって守られているからだ。どんなイノベーションが起こるかは事前にはわからない。だが、今後25年程度を見通して、年率2%前後の生産性上昇が続かないと見る理由はどこにもない。
課題は、その果実を人々が享受できるようにするかということだろう。新しい発明が起こり、設備も洗練されていくが、働く人々の技術的な能力はそれになかなか追いつくものではない。使い道のなくなった技能しか持たない人の報酬は減り、必要な技能を持った数少ない人はひっぱりだこになって報酬は大幅に増える。この結果、米国では大きな所得格差が生まれている。
(中略)
この問題への答えは教育にある。
米国の初等・中等教育に問題があるのは明らかだ。時代の変化に合わせて技能をつけることで所得を高めていく。それが王道だろう
(中略)」
今日の日経新聞にグリーンスパンが書いています。
米国の将来見通しに対する自信と懸念が織り交ぜになっていますが、後段の「時代の変化に合わせて技能をつけることで所得を高めていく。その鍵は教育にある」という指摘はまさにそのとおり。日本の政治家もよく肝に銘じなければならないと思います。
いくら政治が、やれ補助金だ関税だなんだといって、保護主義的過保護的な産業振興を図っても自由主義の傘の中で国際的な競争をする上では、うまくいくはずがないのです。
日本も同様に、鍵は教育にあると思います。
時代の変化とともに、先の見えない世の中をいかに勇気をもって生きていくかということをベースに、教育のあり方を見直していくことはとても大事なことです。
そして早く、グリーンスパンのいうところの米国の将来見通しに対する自信と同じものを日本でも感じたいものです。