Home > 12月 9th, 2007

進藤初洋さんのこと

病気療養中だった元栃木県議会議員の進藤初洋さんがお亡くなりになられました。
享年58歳。
こころからお悔み申し上げます。

進藤さんは、演説の上手さ、政治家としての感性、政策の方向性など等、どれを取ってもすばらしいと進藤さんを知る県議会議員からも元県知事からも一様に高く評価されている政治家でした。
その才気溢れる政治家が、こんなにも早く逝ってしまわれるとは、残念でなりません。

本日お通夜に参列してきました。
式場は入りきれないほどの参列者でごった返しており、進藤さんのお人柄を偲ばせる通夜式となりました。

それにしても、会場で老政治家が、いくら年上だからといって故人を「君」呼ばわりし、お悔みの言葉は並べつつも「進藤君はタイミングが悪かった。ひるがえって私はラッキーだった」とのたまわってしまう感性は一体何なのか!

おそらく県議から衆議院に挑戦をしたときのことを指しているのでしょうが、故人からすればよけいなお世話以外の何ものでもない話です。ましてや通夜の席で!
故人はきっと全然タイミングが悪かったなんてさらさら思っていないはずです。
なぜなら故人が衆議院選挙に初出馬をしたその頃は、後に逮捕された当時の地元衆議院議員の黒い噂が内々に出回っている時であり、国のためにも地元のためにも力を発揮できずひたすらインサイダー株取引に汲々としている地元衆議院議員をやすやすと再選させるわけにはいかないと考えての出馬だったのですから、私はその志を高く評価したいと思います。

私の好きな言葉のひとつに西郷隆盛の
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬと言う者は始末に困る。だがこの始末に困る者でなくては国の大事を任す事はできない」
があります。
進藤さんは、まさにこの通りに生きられた人でした。

結果としては、政治家としてその持ち合わせている能力を最大限に発揮はできなかったかもしれませんが、彼の生き様が背中で教えてくれたことは沢山ありました。ですから今日私には、彼が「自分の人生はこれでよし」と語っておられるように聞こえた気がします。

いつの時代でも、進藤さんのような”身を捨てる覚悟をもった政治家”が、新しい時代の扉を開いていくものです。
ですから、たまたま落選したそのことによって単純に「タイミングが悪い」なんて軽い言葉で片付けられるものではありません。
彼のこれまでの当選落選を包含した政治活動全てがきっと新しい時代の扉を開く礎になるに違いありません。
その意味で、進藤さんに心から感謝を申し上げたいと思います。