Home > 10月 2nd, 2006

足利市の外郭団体の不祥事


先月9月末の新聞各紙に、足利市の外郭団体である財団法人足利市みどりと文化・スポーツ財団(箕輪将理事長、元助役) が運用財産を外国債の購入にあて、結果として4200万円を損出したという趣旨の記事が出ていました。

多くの市民は、これは一体何だ!?と感じたに違いありません。

最近では、岐阜県で前代未聞の税金の裏金作りが長期間に渡って組織的に行われていたことが発覚し、 また福島県でもいわゆる官製談合の嫌疑で知事の弟が逮捕され、さらには県庁の捜索が行われ、知事は責任を取って辞職しています。
地方分権が進展すると、必然的に自治体の権限が大きくなり、首長の手腕によって、自治体の帰趨が大きく変わってきますから、 政治家のみならず行政の職員そして選ぶ側の市民の責任もこれまで以上に大きくなります。

誰しも、自分のサイフから自分のお金で買い物をしたり、食事をするときにはそれなりの抑制が効いて、 できるだけ無駄を省くようにするものです。
その一方で、いざ公金(中身は税金)となると残念ながら、自分のお金ではなく他人のお金という感覚で、 いいかげんに使われてしまうことがあるようです。
ご承知の通り、足利市でも実質公債費比率が18%を超え、栃木県内でもワーストワンで、これは要するに、これ以上の起債(借金) は県の許可なしにできないとうことです。
それがわかっているにも関わらず、東武線の複線化、音楽ホール建設、寝たきり老人ゼロ、不登校ゼロ、空き店舗デロ、両毛地区の市場の統合、 薬科大学誘致などなど、すぐにでもできるかのように話が伝わってきましたが、結局ドラエモンのポケットも見つからずに、 結果としてひとつもできてないではありませんか。

そのできないとわかっている事業に就かされている職員(心中お察しいたします)の人件費をはじめ巨額の経費が無駄になっているのです。 しかも、それに輪をかけて4200万円も損失されたのでは、市民にとっては”泣きっ面にハチ”どころの話ではありません。
こうしたいい加減な話は、これで終わりではないのです。
あの日赤の移転も一説には300億円はかかるといわれています。
起債のできない足利市がどうしてこのお金を出すことができるというのでしょうか。
日赤関係者でさえも単年度で赤字に転落しているときに(移転など)できるわけがないという話をしているではありませんか。
もっと現実を見るべきなのです。

無責任な公約を掲げ、市民にいらぬ期待を抱かせた上で、やっぱりできませんでしたという稚拙なやり方がいつも不問に付されてしまうので、 それがさらに大きな無責任の輪を広げて、今回のような公金損失事件になっていやしないだろうかと私はにらんでいます。

お金がなければ借金したり、基金で運用するのではなく、”知恵”を出すべきです。そして、市自らが稼いでいくのです。 これ以上ツケを回さないために、政治家がやるべきことははっきりとしています。

来年は、統一地方選挙。行政をしっかりとチェックする役回りは、議員さんに期待するしかありません。足利では県議選と市議選が行われます。 私は政策本位で議員さんの活動を見守りたいと思います。